視聴率も量から質へ

世帯視聴率で「低視聴率」と言われましても…

テレビ,視聴率,リモコン

最近テレビドラマをあまり見なくなっていたのですが、今年の春ドラマは珍しく2つもドラマを見ています。そのドラマとは「大豆田とわ子と3人の元夫」と「コントが始まる」なのですが、TVerのお世話になりながら珍しく毎回欠かさず見ています。

そんな折、1週間ほど前にネットニュースのこんな見出しが目に飛び込んできました。

なぜ低視聴率? 菅田将暉「コントが始まる」、松たか子「大豆田とわ子と三人の元夫」残念な共通点

「えー!」と思って読んでみると「コントが」初回の世帯視聴率は8.9%、第2話は8.6%。「大豆田とわ子」初回は7.6%、第2話は6.8%……期待値が高かったのに、視聴率が振るわないと。
そして2作品に共通する不振の原因は「セリフの量が膨大な会話劇」で、「長い文字、多い言葉に拒否反応を示す人が増えていることも、会話劇離れが進んでいる一因」というスポーツ紙芸能担当記者さんの分析も書かれていました。

いやいや、世の中そんな人ばっかりじゃないでしょ。
それに録画やTVerなどでのタイムシフト視聴がこれだけ増えているのにいまだにリアルタイムの世帯視聴率ですか?

そんなことを思いながら、記事への反応コメントを見ると
そんな読解力のない層ばかりを尊重すると見ごたえのあるドラマがなくなってしまう」とか、
この二つのドラマは面白い!真剣に見たいから録画している」とか、
リアルタイム視聴率で論ずること自体に無理がある」とか
「うんうん、そうそう」とうなずける納得の意見がたくさんあって溜飲が下がる思いでした。

すでに新しい視聴率の計測は始まっている

視聴の質や視聴環境の変化を無視して、「世帯視聴率」という数字だけでいまだにテレビのコンテンツが評価されているのだとしたら、なんとも乱暴な話だと思ったのですが、調べてみるとそんなことはありませんでした。

昨年2020年の3月30日よりビデオリサーチの視聴率調査の設計は改変されていて、毎日、機械式測定で個人視聴もタイムシフト視聴も計測することが可能になっていました。さらに「どんな人が見ているのか?」の部分も性別・年齢といったデモグラフィック特性にとどまらない視聴者の詳細なプロフィールや特徴まで把握できるように設計されているようです。
それはすなわち、世帯視聴率という単一の指標だけではわからなかった番組の個性や潜在的な視聴者の存在などの「質」を確認できるようになったということで、テレビというメディアの価値を復権させることにつながる歓迎すべき流れと言えそうです。

詳細に興味のある方は以下のビデオリサーチさんのページをご参照ください。
視聴率調査、変わります ~2020年3月30日より大幅リニューアル~
連載特別企画第一弾 新視聴率のスタートで変わること~来年4月全地区同一仕様に~
連載特別企画第二弾 新視聴率のスタートで変わること~タイムシフト測定でわかること~

それでもネットニュースで世帯視聴率だけが取り上げられるのは認識不足なのか、はたまた「豪華なキャストなのに低視聴率」といったニュアンスのタイトルの方がセンセーショナルでPVを稼げるからなのかわかりませんが、私は「大豆田とわ子と3人の元夫」と「コントが始まる」をこれからも見続け、良質な会話劇を楽しみたいと思っています。

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