ティール組織って、どう実現するの?
組織について考える大規模ABDに参加しました!
昨年初頭の邦訳版の出版から新しい組織の形として注目を浴びている“ティール組織”。一言で言うと「社長や上司が業務を管理するために介入をしなくても、組織の目的実現に向けてメンバーが進むことができるような独自な仕組みや工夫にあふれている組織」ということです。(※吉原史郎著『 実務でつかむ!ティール組織』より抜粋)ただ、「理想だけど、どう実現できるの?」という声もよく聞かれます。 私自身も“ティール組織には最初に出会った時から心惹かれるものを感じているのですが、「実務・実践レベルでどう取り入れて行ったらいいの?」といったところは全く掴めていません。「そんなの理想論だよ」という人に対して返す言葉を持てていません。
そこで、もう少し深く勉強したくて、FAJ(日本ファシリテーション協会)の関西支部の支部イベントに日帰り強行軍で行ってきました。 フレデリック・ラルー著『ティール組織』、ブライアン・J・ロバートソン著の『ホラクラシー』、吉原史郎著『 実務でつかむ!ティール組織』 他、これからの組織を考える上で興味深い8冊の本を10グループに分かれた100人強の人たちでABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)を行い、吉原史郎さんから次世代型組織づくりのための方法論や実例などのお話を聞くという内容でした。
自分自身の奥底にある大切にしている想い
“ティール組織“って、トップがそうしたいと強く思わない限り実現は難しいのではないかと思っていたのですが、自分のその考え方自体がズレているのではないかと思えるようになったのが今回の一つの収穫だったと思います。トップが決めない限り組織が動かないと思うのは自分が暗黙裡にトップダウンありきという前提を持っているということに気がついたのです。
吉原さんのお話から“ティール組織”という一定のゴールや正解があって、その実現に向けて現実との差を埋めるというものではないと考えていらっしゃることがわかりました。“ティール組織”とは現状に違和感を感じる個人個人の心の奥底にある想いから始まるもので、それぞれの組織が大切にしていることや流れている文脈を感じて時に進み、時に戻りながら歩みを進めていくプロセスが重要なのだということが腹落ちしました。
組織に属さず、組織の外の人としてマーケティングを支援している自分が今なぜ “ティール組織” に心惹かれるのか? まず自分から、ここをひも解くことから始めたいと思います。そして、自分の組織のあり方や今の働き方に違和感を感じながらも自分自身に奥底で大切にしている想いをなかなか言語化できない人のためにインタビューとファシリテーションで何かお役に立てればいいなという想いも湧き上がってきているところです。
【追記】ランチのカレーが美味しかった件
この日の会場はJR東西線 大阪城北詰近くの大阪私学会館。お昼休みにサクッとランチしようと、数人で連れ立って一番最初に目についた飲食店に入ったのですが、当たりでした!
お店の名前は「AKASHA」。いわゆるカレー専門店とはちょっと趣が異なり、ジャズが流れる店内で夜はバーっぽい感じなのかなという印象。店主の男性が一人で切り盛りしていました。頼んだのは「AKASHA5周年プレート」という2種類のカレーが楽しめるランチメニュー。辛さが5段階から選べたので真ん中の「ノーマル」にしたのですが、それでも結構辛め。インディカ米の細長いライスと相性のいい本格的な味のカレーでとても美味しかったです。後で調べたら食べログ4以上のお店でした。