異論歓迎!思ってもいない同調を安易にしない !

建設的な議論をしてもらうための話し合いのお約束

グループディスカッション
グループディスカッションで年次の若いメンバーがベテランメンバーの発言に
違う意見を持っていたとしても同調してしまうということはよくあることです

昨日のポストでは『話し合いの場づくりで大切な“OARR(オール)”』というお話をさせていただきました。


会議やワークショップの冒頭で

●この場は何のために設定された場で終了時にはどういう状態になって何を得たいのか?(Outcome)
●どんな流れで進行していくのか?(Agenda)
●この場にいる人たちはそれぞれどんな役割が期待されているのか?(Role)
●参加にあたってその場にいる人たちはどのような心得をお約束として共有するといい場になるのか?(Rule)

この“O”,“A”,“R”,“R”をその場の目的や参加者の状況、状態を考慮して適切な言葉を選んで明示し、共有するということは、その場で得られる成果の質を確実に上げます。


先日、ある企業のある事業部のワークショップのお手伝いをさせていただきました。
その事業部ではビジネスモデルの再構築の必要性という大きな課題がありましたが、日々の業務は多忙でメンバー間で問題意識を共有して話し合いをする場がなかなか持てずにいました。
「変わりたいのに変われない」、そんな状況を変えたいと声を上げた若手のリーダーお2人と人事部のスタッフの方で企画チームを作って、業務のない土曜日に事業部のメンバー全員を集めてワークショップをしようということに。


当日のファシリテーションを依頼された私はプロジェクトチームのミーティングにもオンライン参加させていただきながら、進め方については少し助言や提言をさせていただきました。
その一つが“OARR(オール)”をきちんと決めて、冒頭のオリエンテーションで参加するメンバーの方と共有しましょうというものでした。

プロジェクトチームで作ったプログラム案を見せていただきながら
「このワークショップが終わった時にメンバーの方にどんな状態になっていてほしいですか?」
「何か成果物としてこんなイメージのものをつくりたいというものはありますか?」
「全体の大きな目的の中で、今回のワークショップでどこまで行きたいですか?」
「メンバーの方のワークショップへの取り組み方として、何か心配や懸念はありますか?」
「どんな風に話し合ってもらったり、どんなふうにワークに取り組んでもらいたいですか?」
などなど、ヒアリングをして、企画チームの皆さまのこのワークショップにかける思いを確認し、“OARR(オール)”の要素を踏まえたオリエンテーション用の投影資料のたたきをつくってお見せしました。

そこで、「これいいですね!」「日ごろの会議でも使いたい!」というリアクションをいただいたのが、“OARR(オール)”の最後の“R”の部分を『本日のお約束』ということで作ったリストの中のひとつの下記のような文言でした。

●思ってもいない同調を安易にしない

話し合いのルールというと、ブレストの4原則などが有名で「批判厳禁」、「相手の意見を批判・否定しない」みたいな趣旨のものが多いという印象だったけれど、こういう文言が入ると若手の年次の低いメンバーも自分の考えていることを率直に場に出してもらいやすくなるのではと感じていただけたようでした。

当日はその辺の想いが参加者の方に伝わり、年次の隔てなく率直な意見交換ができる場が保たれるようにオリエンテーションのときはもちろんのこと、それぞれのワークの冒頭のインストラクションなどでも丁寧にフォローさせていただきました。

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