ホワイトボードに書いて聴く!

16人のデプスインタビュー終了

先週末から今週前半にかけて、とあるテーマでデプスインタビュー(インタビュアーと対象者が1対1で行う面談式のインタビュー)の日々でした。
近年はデプスの場合、ホワイトボードを活用して対象者の発言を書いて聴くというスタイルを貫いています。だから座っている時間よりも立っている時間の方が長め。土日は1日5人の方に話を聞いたので、なかなかハードでした。

なぜホワイトボードを使うのか?

1対1のインタビューの場合、座って対面で行うと「訊く人」「答える人」という役割が固定しがちです。手元でメモを取りながら聞こうものなら、「口頭試問」とか「取り調べ」感が漂いかねません。

ところがホワイトボードに書きながら話を聴くと、対象者の目線は当然ホワイトボードに行きます。対面の緊張感が薄れますし、手元メモと違って書いたものが対象者にも見えて共有できるので発話が非常に促進されるのです。前に語ったことと関連付けての発言を対象者がしやすいだけではなく、こちらも書いた内容を指し示しながらプロービング(深堀りをするための追加質問)がしやすい!

一番の効用は対象者の関与度が非常に上がること。「訊かれたことを答える人」という受け身の消極的な関与から、共同作業のパートナーになってくれるんです。非常に積極的、協力的、なおかつ楽しそうに話してくれるようになるから、こちらも嬉しくなります。とてもいい感じの相互作用が場に生まれます。だから、どんなに右腕が疲れようが私は書いて書いて書きまくってインタビューをするのです。

「いやー、僕の話こんなに書いてもらったの初めてだから写真撮ってもいいですか?」とホワイトボードの写真をスマホで撮って嬉しそうに帰って行かれた方もいらっしゃいました。

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